STORY
ストーリー
歴史を翔けるラリー 〜鶉野飛行場からの平和への祈り〜
今イベントは、鶉野飛行場滑走路跡地という場所からスタートいたします。
かつて姫路海軍航空隊の鶉野飛行場として栄えたこの地は、第二次世界大戦が悪化しはじめた頃、優秀なパイロットを養成するため、昭和18年に完成した旧日本海軍の飛行場跡です。
同時にここには、航空整備、兵科、運用、主計、航海、機関、通信、工作、兵器、砲術、医務等の兵隊が在隊していました。
また、飛行場跡の南西には、川西航空機姫路製作所鶉野工場があり、
「紫電」「紫電改」など500機余りの戦闘機が組み立てられました。
当時、航空隊には、10代を中心に若者が全国から約500名集められ、
ここで30時間の飛行訓練を受けた後、各航空隊へと散っていきました。
昭和20年には、練習生による神風特攻隊「白鷺隊」が編成され、終戦までに63名の尊い命が失われました。
現在も、飛行場跡の周辺には防空壕の跡など生々しい戦争の爪痕が見られる貴重な施設です。
この地で、私たちは青空を仰ぎ、平和と鎮魂の祈りを込めて、ラリーイベントを開催します。
歴史を背負い、未来への願いを乗せて、私たちの車は走り出します。